一般的な住宅の基礎の高さは、地面から40センチ程度となる場合が多いのではないでしょうか?
建築基準法では、30センチ以上とするように定められています。
ただし、瑕疵担保保証等の規定により40センチ以上にするケースが増えています。
そもそも基礎の高さは、雨などによる浸水から家を守る観点から決められています。
したがって、雨による浸水が多いエリア、湿気が多いエリア、傾斜地などでは、通常より高い基礎にするケースももちろんあります。
実際に、基礎の高さを地面から40センチにすると、その上に通常土台が載り、床面を構成するため、1階床レベルは地面よりだいぶ上がることになります。
そのことにより、床下スペースを確保出来るので配管等のメンテナンスが容易になるというメリットはありますが、一方で地面からの高さがあるため、玄関ポーチで段差を解消するための階段を設ける必要が出てきます。
この段差の存在は、バリアフリーの観点からみると、あまり良いとは言えません。
したがって、1階の床レベルを基礎の高さより低くするという選択肢もありますが、この場合は水廻り配管を出来るだけ外壁側(基礎側)に寄せる必要があります。
また、床レベルを基礎の高さより低くする場合、内部の壁に基礎コンクリートが見えてしまうので、断熱材と合わせて壁面の仕上げを考慮することも大切です。
以上のことから、基礎の高さは基本設計の段階から検討しておくことが重要です。
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